狂犬病とは、犬だけでなく、人を含めた全ての哺乳類が感染し、発症すると治療法はなく、悲惨な神経症状を引き起こした後、ほぼ100%死に至るというとても恐ろしいウイルス性の人獣共通性感染症です。
狂犬病は日本やハワイ、その他一部地域を除いて全世界で発症しています。
世界保健機構(WHO)の推計によると、世界中では年間に約5万人の人が狂犬病に感染し命を落としています。
感染源動物は、犬、猫、キツネ、アライグマ、コウモリ、リスですが、中でも犬が人に対する主な感染動物となっています。狂犬病にかかった犬は、物事に非常に敏感で、目の前にあるもの全てに噛みつきます。そして、全身に麻痺が広がり、食べ物や水が飲み込めなくなります。
人が感染した場合、風邪に似た症状ほか、発熱し、水などの液体を見たり、冷たい風に当たると筋肉が痙攣してしまい、麻痺、運動失調など様々な症状を引き起こした後、呼吸障害を引き起こし死に至ります。
大変恐ろしい狂犬病から愛犬やご自身を守るために狂犬病のワクチン接種を行いましょう。